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Vol.03 空の上のスプーン
航空会社のカトラリーコレクション
2011.08.5 善如寺妙子さん
Spoonshipのお話をしたときに、好奇心旺盛かつ、するどい着眼点に一目置いている善如寺さんから、「航空会社のカトラリーありますよ」とうれしい情報をいただいたので、さっそくそのカトラリーを見せてもらいに行ってきました。



これなんです。
Swissair、トルコ航空、ノースウエスト航空。

―わ!思っていたより、しっかりしたつくりのカトラリーだね。重さもあるし。

そうなんですよ。
これ、トルコ航空のはberndorf(オーストリアの会社)の刻印あるんですよ。

―ほう、ほんとだトルコ航空なのにね。

しかも、これ、新潟県燕市の金属食器メーカー製らしいですよ。

―えー、しかも日本!さすが、燕市。



―こつこつと善如寺さんが集めたの?

いえ、これ実は、物心ついたころから家にあったものなんですよ。
でも、父母は海外とか行きたがるタイプではないし…
そう思うと、なんでこれがうちにあるのか…

―あはは、不思議だね。

そうなの。

―どんな経緯で善如寺家にやってきたか、気になるね。

ですね(笑)

あ、でも、トルコ航空のはいただきものなんです。
D&DEPARTMENTでも取り扱っているので、デッドストックだけど、
入荷のタイミングが合えば、今でも手に入るみたいですよ。

航空会社も今、経営難でたいへんな時代だから、
少しでも、機体に乗せるものを軽量化して、燃油料を節約する傾向になってて。
カトラリーもプラスチックに移行してるみたいですね。

まあ、あとは武器になってしまう恐れもあったり、とか。

―ああ、言われてみるとそうだね。
なんかでも、プラスチックのカトラリーだと味気ないね。

ですね。
これなんて、重ねて収納するときのことを考えて、このカーブなんですよ。



―わー、なるほど!
その為のカーブなんだ!これならピッタリ重なるね!お見事。

そういう細部にまで気を使って、職人さんが丁寧に磨きあげていたカトラリーなんですよ。
そいうのなくなっちゃうのは残念ですね。


大きさと重さとね。

ノースウエスト航空のはね、
パスタを食べる時に使ったりします。
フォークにパスタを巻きつけて食べるのに、
大きさがちょうどいいんですよ。

Swissairのはスプーンはなくて、
フォークとナイフだけなんだけど、
これ、柄に厚みがあってね、
ほどよい重さがいいんだと思うんです。

―うんうん、この適度な重みいいよね。








マットな質感がお気に入りです

普段使ってるスプーンでも、鏡面仕上げのスプーンだと、曇りとか指紋とかが気になっちゃって。
なので、マットな質感のものが好きなんです。

最近だと、Francfrancのデザートスプーンがマットな質感でお気に入りです。

―わたしもよくFrancfrancのカトラリー買うんだけど、
同じデザインで質感違い、とか、素材違いのバリエーションがすばらいしいよね。

そうなんですよね!



お話:善如寺妙子さん(OL)

聞き手・文・写真:寺居和美



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