
木彫りのスプーンのあたたかみが好きなので、
スープや、ヨーグルトをいただくときなど良くつかいます。
憧れは、あれです。
そうです、ハイジ。
おんじが作るあったかスープを、あのポテっとした木の器と木のスプーンでいただく。
パンもチーズもすべてが美味しそうでした(笑)
そこで、子どものころから図画工作好きなわたしは、
木彫りのスプーン作れないかしら?
自分で作ったスプーンなら絶対美味しいはず!
さっそく、売っている木のスプーンの素材を調べてみました。
カリン、チェリーなどが多いようで。
「そうか!桜がいい!色もほんのり赤味があって木目も上品♪」
そのことを友人に相談すると、「チェリーの木材あるから、あげますよ!」と!
なんと!うれしい!
しかも、希望の大きさを伝えてその大きさに切っていただきました。
(父上が木工職人さんなので)
なんとすばらしい幸先でしょう。
それでは、さっそく、ホームセンターで糸のこを買ってきて、
ざっくりとスプーンの形に木材を切ります。
はい、ここで最初の挫折。
チェリー、堅い!
そうです、チェリーは素人が簡単に手を出してはいけない素材だったのです。
それでもなんとか彫り進めたい気持ちが先行し、
再度、ホームセンターと100円ショップをめぐって、万力とのみを購入。
気分はもはや船越桂さん。
のみを振るってカンカン彫り進めてみたものの、まったく思い通りの形になっていかない。
ここでやっと、落ち着いて考えるわたし。
「ちゃんと教わらないと無理だ」
遅い!気付くの遅い!
それから、いくつかのスプーン作りワークショップなどに参加を試みるも、
定員オーバーです、など、なかなか実際参加することができず。
(どこのワークショップも大人気!)
それでも、木工作家さんとお話できる機会があったときなどに、
使用している木材の種類のこと、道具のこと、彫り方のことなどお聞きすることができ、
少しずつ、わかってくると、いきなりチェリーをのみで彫ろうとしていたことが、
どのくらい無謀だったかが分かってきました。
素材選び、道具選び、正しい手順がね、本当に大事なのですね。
よし、じゃあ、チェリーは最終目標にすることにして、
まず、他の素材でひとつ完成するまでがんばってみよう!
ということで、マイファーストスプーンが出来上がるまでの奮闘記を少しずつ掲載していこうと思います!
スプーン作ってみたいな、と思ってる方に少しでも参考になれば♪




写真は、不定期開催の「木彫り部」の様子です。
参加者それぞれ、思い思いに好きなものを彫ってます。
もくもくと木に向かって彫る彫る彫る、という作業はいいものです。
(ダジャレじゃないよ)
時に、おしゃべりに花を咲かせつつ。

真剣になってくるとシーンとしたり。
いつの間にか「お菓子部」にかわっていたり。
楽しいひととき。
文/写真:寺居和美