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Vol.03 スプーンを仕入れに行ってみる
2011.07.29
Spoonshipでは、世界中の様々なスプーンを取扱う、
スプーン専門オンラインショップを立ち上げようと考えています。
古いもの、新しいもの、ゆるいもの、カッコイイもの・・・。
わたしたちが選ぶおすすめのスプーンをみなさんへ。
前回までお送りした手続き関係と平行して、
商品の仕入れについても、少しずつ準備を進めます。

仕入れ。

わたしたちのような一般人はふつう、仕入れません。
仕入れのノウハウなんて全然知らないわけです。
同じ「買う」という行為なのだけど、
自分のスプーンを買ってくるのと、
売って利益を出すために商品を買うのは、
もう全く別物です。

何を、どこで、どうやって、いくらで仕入れればいいの?

わからないことだらけで、
子供のように純粋な目になったわたしたちは、
まずはその道のプロにお願いして力を借りることにしました。

伺ったのはおつきあいのある食器屋さん。
主に卸販売をしていらっしゃる、専門家の皆さんです。

事前に「ショップオープンに向けて仕入れをしたい」と説明しておいたところ、
担当者さんが倉庫からわたしたちが喜びそうな少し古めのスプーンを用意しておいてくれました。
在庫が数本しか無いものや、
(スプーンの卸売りは基本的に1ダース12本単位)
表面のくすんだものなどが中心ですが、
なかなかいいものがある!心躍ります。



「他にも倉庫にいろいろあるんですけど、見ますか?」と担当者さん。

もちろんです!見まくります!
ということで倉庫へ。

こちらにもカトラリーが沢山積まれていました。
さまざまなかたち、素材、ブランドのスプーンたち。
1ダースずつ箱に入って保管されているのですが、
これをひとつずつ開けていくのが、とても楽しい。
掘り出し物が入っているんじゃないかとワクワクします。
大人の宝探しですね。

ここで社長さんも登場。
仕入れの方法やスプーン界のことまで、
いろいろお話聞かせていただきました。
例えば面白い話があって、スプーンの箱にブランド名が書いてあるんですね、
そのうちのひとつ「Lucky Wood」を見て「これはデパートなんかでも売られる高級品なんですよ」という解説をしてくれたりするわけです。ラッキーウッドがスプーン界で一目置かれる強力ブランドだってこと、一般人は絶対知らない話ですよね。これからラッキーウッドのスプーンを見かけたら「おっ、ラッキーウッドか、やるな」と思うことでしょう。



ひととおり倉庫の品物を見せていただいた後は、
再度先ほどのプーン達のもとへ戻り、作戦会議。
ここで担当者さんと社長さんとの協議の結果、
とてもよい条件でスプーン達を仕入れることができました!やった!スプーンシップ初仕入れです!
かわいいもの、質のよいものがいろいろ手に入りました。いきなり成果出しちゃったぜ。
社長さん、担当者さん、ありがとうございました。



実際に仕入れをしてみると「倉庫で何年・何十年も眠っていたスプーン達を、皆さんのもとへお届けできる楽しさよ!その日が早く来てほしい」という思いが強くなった気がします。
これ、スプーン屋になるための心の変化でしょうか。
なるほどこうやって開店への道を、私たちは少しずつ歩んでいくのかもしれません。

つづく

文・写真:荻原貴男

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